タイでロングステイをする人

は減っているのでしょうか。

物価が急激に上がり、住みにくく

なったバンコクから移動して

いく人は多いです。

日本に帰る人もいれば、シラチャー

に行く人、チェンマイに行く人

もいるでしょう。

そんななかで、タイの南部の

ソンクラーですでに7年以上、

過ごしている日本人がいます。

最南端といえる町で、ハジャイ

からバスで45分ほどのところに

ある海に面した町。

そこに移り住んで、地元の人

には、こぼりで通っています。

こぼりというのは、昔から、

タイ映画でその時の旬の俳優が

演じてきた日本兵とタイ人女性

との愛の物語ですが、なので、

日本人はこの戦争時のこぼり

を、このソンクラーで1人で

住む日本人にあてがっています。

まあ、タイ人はあだ名で親しみ

を込めて呼ぶのが好きで、ター

とかメオとかパラーとかピー

とかですが、そういう意味で

コボリは日本人の代名詞ですね。

それで、そのこぼりさんの生活

は、1ヵ月15000バーツほどで、

66歳の現在、もらっている年金

の範囲で生活を送っています。

預金を切り崩さないで生活が

できるというのは、スゴイ

ですね。

家賃は光熱費込みで4000バーツ

ほどのアパートで、4階建ての

4階部分ですが、窓からは

海が見えるという好立地

です。

朝は浜辺を散歩し、そのあと、朝から

開いている店で、ジョーク

(タイおかゆ)を30バーツで食べます。

昼も外で、おかず2種類をのせて

くれる店で30バーツ。

バンコクでは今やこの手の

ひと皿ごはんは40バーツですが、

ソンクラーでも同じように40バーツ

のところもあるようですが、

30バーツの店を好んで入るという

ことです。

そして夕方は、ハジャイで買って

きた日本米などで自炊をします。

ちゃんと部屋には、ガスボンベや

炭、オーブンなどが常備され、

自炊の準備も万端。焼き魚や

天ぷらも自由自在です。

バンコクなら、昔は安アパート

でガスボンベを持ち込んで

いましたが、今や、そんなこと

はできません。炭なんかもダメ

ですから、いなかのアパートでは

自炊に関してはやり放題ですね。

夕方の食事ではチャーンの缶ビール

を1本飲んでも30バーツほどで

それを含め夕飯の値段は、

100バーツほどで済むということ

です。

まあ、このような、切り詰めた

生活は、いい悪いは皆それぞれ

だと思いますが、まあ、そういう

人もいる、ということですね。