先日、タイのテレビでやっていた

「おばさんがピックアップを

打ちのめす」ニュース。

お金持ちの豪邸の入り口の

前に停まったピックアップを

打ちのめすわけですが、

ピックアップの持主が戻って

きて「ほんの10分ほど、近くの

タラート(市場)に行っただけ

なのに」と、被害届けを警察に

出しました。

まあ、見た感じ、豪邸の入り口に

停めたらアカンよねえと

思いますけど、少し前まで

は門が完全に閉まっていて

車も出る気配のない状態

だったので、そんな状況だと

停めたくもなったわけですね。

まあ、この時点でピックアップに

同情しますが、翌日、この豪邸

のおばさんたちが会見し、

とにかくまわりが騒がしくて困る、

車も停め放題、と言い、よく見ると

この豪邸の回りは５つの大きな

タラートが分散されていて

豪邸の後ろは駐車場になって

いたりして、豪邸の回りを

市場で囲まれた形になって

いて「まあ、これもかわいそう

だわな」という同情が上がって

きたわけです。

そんななか、５つの市場のうち

３つが許可証を取らずに営業

していたということで、

バンコク都知事が、閉鎖を指示し

残りの２つも、即刻、許可の承認

を取らないと同じく閉鎖に追い

込まれるということです。

まあ、正しくやるのはよい

ことだし、すべてがすべて、

正しくやっていればよいわけ

ですが、アバウトな部分もある

タイ。タラートの許可にしても

建物じゃないんだから、許可を

取るのはそれほど難しくはない

と思いますが、住居地区を

商業地区に変えられるのか

とか、いろいろありますよね。

でも、タラートで店を出して

いた人たちは、このほんの

小さな事件で、明日からの

生活のお金が断たれるわけ

で、こういうことは徐々に

庶民の、現在のタイ政府への

不満につかながっていくとは

思いますね。

「正しいことを正しくやるという

のはよいが、じゃ、公務員は

皆、正しくやっているのか

というと、まだまだ袖の下

社会なわけで、こうやって

大きく取り上げられたコトは

正しくやらざるを得なくて、

あと、いくらでもタラートで

違反しているところは、

どうなるの？」

となるわけですね。

それで、バンコク都は、都内の

タラートを一斉に調べ直す

ようですけどね。