先日、日本経済新聞の中に CP の
タニン氏のインタビューがあり、
一問一答の中でこんなやり取りが
ありました。
「首都圏3空港を結ぶ高速鉄道の
建設を受注しました。CP がこれま
で手掛けてきたビジネスとは大きく
異なりますが」
「私自身のアイデアではなく、プラ
ユット首相のアイデアだ。表面的に
見れば利益を出すのは難しいかもし
れないが、 CP としてのタイ政府への
貢献だと考えている。日本企業にも
協力を求めてきた。沿線には多くの
日本企業があり、日本の利益にもなる」
3空港を結ぶ路線整備は、プラユット
首相が CP 会長に持ちかけた話だった
ということのようですが、タイの財閥
は一層、巨大になっているような気は
しますね。
長者番付で見ると、 CP グループの
タニン氏が9410億バーツ。セントラル
グループのチラティワット氏が6700億
バーツ、クラティンデーンのチャルム
氏が6350億バーツ、 TCC グループの
チャルン・シリワッタナパクディー氏
が5170億バーツ。この4財閥が巨大で
すね。
こういう巨大財閥は、特別税とかを
設置して、タイ国への税金として、
一定の金額を納めるのがいいと思い
ますね。
そもそも皆、ビジネスですから、
自分たちだけでもうかったわけでは
なく、いろんな人がもうけに貢献し
てくれているのだから、ある一定の
額以上は税金として納めるというよ
うな法律制定がいいと思いますね。
そうでないならさらに、これらの
財閥は巨大になっていきますよね。
ただ、プラユット首相の方針という
か、そういうものとしては、やはり
外国企業よりもタイ財閥に利益を!
というのはあると思いますけどね。
さきごろのデューティーフリーショ
ップの入札についても、キングパワー
が独占継続を勝ち取って、外国企業
連合が敗れたのは、もちろん、タイ
政府の意向もあるでしょう。
お父さんがプレミアサッカーのレスター
のオーナーで、その行き来でヘリコプター
事故で死亡し、息子のアイヤワット氏
が引き継いで、今回はキングパワーへ
の肩入れがなくなる!と期待されたの
ですが、フタを開けてみると、財閥
企業優先ですね。
まあ、それもいいですけど、一方で、
企業がもうけたお金についても、
もうければもうけるほど、税金を徴収
する仕組みにしていかないと、勝ち負
けはここに来て、はっきりし過ぎてい
ますけどね。タイは貧富の差が激しす
ぎると思います。もう少し富裕層から
税金を取る仕組みを設定すべきですね。